eコマース業界でよく出てくる専門用語の入門編まとめ

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技術革新が日々進んでいるIT業界ですが、EC(e-commerce)業界においても、それに伴って、専門用語もどんどん出てきています。そこで、今回はECサイトの構築や運営に関わる専門用語を中心に、ざっくりとまとめてみたいと思います。

○e-commerceとは・・・いきなりですが、そもそもECサイトの「EC」とは、電子商取引 (=electronic commerce)のことで、ECサイトは電子商取引を行うサイトのことを指しています。

○トラッキングとは・・・「トラッキング=tracking」は主にECにおいては、顧客がどういう経路をたどり、買い物に至ったのか(あるいは離脱したのか)といった「顧客の追跡」を行うときに使用されます。追跡を行うためのデータとして代表的なものにウェブ・ブラウザに保存されるキャッシュなどがあります。グーグル・アナリティクス(GA)などの分析ツールを使用すれば、特殊な条件下(例えば、メルマガなど)においてトラッキングを行う設定を行うことができます。

○GAとは・・・EC関連でGAと言えば、ほぼグーグル・アナリティクスのことを指しています。無料版プレミアム版がありますが、無料版でもかなりの分析を行うことができます。

○ASPとは・・・ECのASPと言えば、EC用のショッピングカートやECシステムをインターネットを通じて顧客にレンタルする事業者のことを意味しています。ASPのメリットとしては、低コストで豊富な機能がはじめから、ある程度揃っていることが挙げられます。一方、デメリットしては、機能面でのカスタマイズ性が低いことや、運営面での自由度が低いことが挙げられます。

○ECパッケージとは・・・ASPと対照的な位置づけの存在で言及されることが多いのが、ECパッケージです。ECパッケージそのものとしては、ECに関するシステムが、ひとまとめにされているといったニュアンスですが、中でもカスタマイズ性に富んだECシステムを指している場合が多いです。ECのパッケージとして有名なものには、ecbeingCOMPANY® ECえびすマートなどがあります。

○BtoB、BtoC、CtoCとは・・・それぞれ、Business-to-business、Business-to-consumer、Consumer-to-consumerの略で説明されることがほとんどです。BtoBとしては、イメージしやすい卸売事業もありますが、例えば、アスクルのように、相手はビジネスを行っている事業者でありながら、消費者のニュアンスが強いBを指す場合もあります。BtoCは、ECではイメージしやすい、事業者が直接、消費者に販売する場合を指しています。CtoCはフリーマーケットやオークションなどのようなビジネスモデルをネットに持ち込んだ形です。

○OtoO(Online to Offline)とは・・・ネット上からリアルへ行動を促すビジネスモデルのこと。分かりやすい例としては、ネット上で飲食店の広告を見る→クーポンを取得→実店舗へ来店といったケースがあります。

○CMSとは・・・CMSはECサイトの構築においても重要な概念で、Content Management Systemの頭文字を取った略語です。ECサイト構築に必要なテキストや画像、動画といった各素材からメルマガ、ブログ、ランディング・ページといった運用・設計に関わるコンテンツを管理しやすいように体系的にシステムとしたものを指しています。

○オープン・ソースとは・・・定義はかなり複雑ですので、オープンソースの定義-wikipedia-を参考にして頂ければと思います。誤解を恐れずにwikipediaから引用しますと、

”ほとんど全てのフリーソフトウェアはオープンソースであり、ほとんど全てのオープンソースソフトウェアはフリーである。フリーソフトウェア財団”

とのことのようです。

オープン・ソースのCMSとして、有名なものに、EC-CUBEosCommerce日本語Zen Cart日本語Magentoなどがあります。

○CRMとは・・・Customer Relationship Managementの頭文字を取った略語で、顧客関係管理のことを指しています。ECサイトでは、顧客管理やメルマガ配信システム、コールセンター、ポイントシステム、DM、会員向けサイトなどがCRMの範疇に入ってきます。世界的に有名なオープンソースCRMのソフトウェアとしてvtiger CRMがあります。

○コンバージョン・コンバージョン率(レート/CVR)とは・・・元となるconversionには様々な意味がありますが、EC業界においては、商品購入や見積もり依頼といったゴールに至った件数のことを指しています。あるECサイトの1日あたりの目標コンバージョンは100件!といった感じで使用します。またコンバージョン率(レート)は、UU(ユニークユーザー)やPV(ページビュー)で割った数字になります。100PVでコンバージョンが5件であれば、5%のコンバージョンレートということになります。

○ユニーク・ユーザー(現在はユーザー/unique visits)とセッション(現在は訪問/Visits )・・・主にGA内の専門用語として使用されます。正確な定義については、セッション/訪問(グーグルのアナリティクスによる定義)ユニーク・ユーザー/ユーザー(グーグルのアナリティクスによる定義)をご覧いただければと思います。ECサイトでは、例えば、有料広告からのセッションや自然検索からのセッション、月間のユニークユーザーや週間のユニークユーザーといった風に使用することが多いです。

○自然検索(オーガニック・サーチ)とは・・・検索エンジン上の有料広告以外で表示される検索結果のこと。有料広告は貴重な流入方法ですが、依然として自社ECサイト、モール型のECサイトに関わらず、自然検索からの流入は貴重な流入方法です。

○SEO(検索エンジン最適化)とは・・・Search Engine Optimizationの頭文字を取った略語。技術的な内容からコンテンツ生成まで様々な要素がありますが、誤解を恐れずに説明しますと、検索エンジンにきちんと評価されやすいサイトを設計し、構築していくということになります。Googleによる検索エンジン最適化を未読の方は是非、一度。ECサイトとSEOは考える必要があるポイントが数多くありますが、例えば、多店舗展開しているECサイトが抱えるSEO上の問題としては、同一商品の重複コンテンツなどが挙げられます。

○SEM(検索エンジンマーケティング)とは・・・Search Engine Marketingの頭文字を取った略語。SEOと似ていますが、SEMはSEOも含むアクセス流入全般を考慮していくことを指しています。具体的には、有料広告やSNS、Q&Aサイト、ブログ、コミュニティサイトなど様々な経路を利用して、アクセスの流入を図っていきます。

○ランディング ページ(Landing Pages)とは・・・通称、LPと呼ばれ、ECサイトであれば、コンバージョンへ繋げるための広告向け、SEO向けなどに用意する専用ページのことを指しています。Landing pages-wikipedia-

○LPO(Landing Pages Optimization)とは・・・ランディング・ページの最適化。ランディングページを最適化するには、様々な分析と手法が用いられます。アクセス分析にはじまり、コピーライティング、ABテスト、心理学を応用した方法などがあります。

○SNSとは・・・ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略です。詳しくはSNS-wikipediaをどうぞ。フェイスブックツイッターグーグル+などがあります。

○インプレッション(impression)とは・・・直訳すれば「印象」といったところですが、ECサイトでは、広告の配信回数を指します。PVの違いとしては、あるサイトにページ上部、中部、下部に3つの広告を掲載すると、1PVに対して、3インプレッションがあるといった感じです。

○CTR(Click Through Rate)とは・・・クリック・スルー・レートの略。ECサイトでは、広告を配信した際のクリック数を広告配信数(インプレッション数)で割った数値になります。例えば、100インプレッションに対して、3回のクリックが生まれた場合のCTRは3%になります。

○CPA(Cost Per Acquisition)とは・・・顧客獲得コスト(単価)の略です。ECサイトでは、投下した広告費を獲得することができて顧客数を割った数値になります。広告費用÷獲得顧客数=CPAとなります。

○CPO(Cost per Order)とは・・・CPAとは違い、CPOの場合は「order=注文」で計測される数値になります。投下した広告費を獲得できた注文数で割った数値で、広告費用÷注文数=CPOとなります。

○CPC(Cost Per Click)とは・・・CPA(広告費/顧客)、CPO(広告費/注文)とは違い、クリックで計測される数値になります。投下した広告費をクリック数で割り算出されます。広告費用÷クリック数=CPCとなります。

○ROI(Return On Invested)とROIC(Return On Invested Capital)とは・・・投下資本に対する利益についての指標。CPAやCPOが広告費であったのに対して、ROIやROICは投下資本、つまり、広告費だけでなく、人や設備投資、時間など投下した資本に対して、どれだけ効率的に利益を上げられたかを算出する指標です。ECサイトを運営するにあたって、どのように投資効率の高い運営を行っていくかということは非常に重要な指標になります。

○ロングテール(the long tail)とは・・・実店舗などでは、敬遠されがちな回転率の悪い商品もインターネット上では、販売機会が生じ、そうした売り上げを積み上げることで総売り上げを拡大していくという概念。ロングテールという言葉は、クリス・アンダーセン(twitterはこちら)により生み出された専門用語。

○フリーミアム(Freemium)とは・・・2013年10月にヤフーショッピングが、これまでの料金体系を改め、出店手数料及び、販売手数料を無料化することを発表し、その収益源を広告に求めていくことを宣言しました。ヤフーショッピングのように、基本的なサービスを無料で提供することで、ユーザーを多く集め、その後、高付加価値なサービスや広告収入を収入源とするといったビジネスモデルのこと。ECサイトを運営する立場としては、フリーミアムのモデルは、ヤフーショッピングだけでなく、上で紹介したグーグルアナリティクスやGmailなどもそれに該当します。

○SaaS(Software as a Service)・・・サースは、クラウドコンピューティングの一つ。ECサイトを構築する際に、インターネットを介して、事業者が提供するソフトウェアを必要な分だけ、利用すること。SaaSのECサイト構築のメリットとしては、自社でサーバーを構築する必要がなく、また最新の機能を利用することができる環境を享受できることが挙げられます。一方で、デメリットとしては、ユーザー側での自由度が下がることや、ユーザー側での仕様の変更などは容易にできないといった点が挙げられます。

○UIとは・・・ECサイトにおけるユーザインタフェース(User Interface)は、人間がECサイトを通じて、情報をやりとりする接触箇所を指しています。ちょっと抽象的ですが、UIデザインの主たる目的の一つには、人間がパソコンやウェブサイトを目の前にしたときに、分かりやすく使えるように、情報を配置するためのデザインをするということが挙げられます

○ユーザビリティ(usability)とは・・・UIデザインを支えるロジックの一つとして、ウェブサイトのユーザビリティという概念があります。(実ははっきりとした定義は明確になっていない/ユーザービリティ-wikipedia-)ユーザビリティは、第一人者であるヤコブ・ニールセンによれば、学習しやすさ、効率性、記憶しやすさ、主観的満足度などが要素としてあり、ウェブサイトを見るユーザーに配慮したサイト設計をすべきであると提唱しています。

○UX(User experience)とは・・・ユーザーがウェブサイトを通じて体験できる包括的な概念であるユーザー・エクスペリエンス。UIやユーザビリティは情報を整理し、どのように配置していくかということへのウェイトが高いが、UXでは、そうした要素も含め、サイト全体から受ける体験を包括的に捉えた概念です。

2013年には、検索エンジン最大手のグーグルによる”会話型検索アルゴリズム”の導入などにより、今後はUXがますます重要になってくると考えられます。

【まとめ】

入門編ということで、Eコマース業界で比較的、耳にすることが多い気がするキーワードを中心に専門用語を集めてみました。

検索すると、汎用的な意味は、すぐに分かるキーワードがほとんどだと思いますが、ECサイト業界という括りの中で解釈するとどんな風な意味合いになるかを意識しながら書きました。参考にして頂けると幸いです。

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