マーケターは知っておきたい!今後のEC市場の市場規模と他産業との比較、今後の有望セクターについて

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オンラインで買い物をするのがもはや当たり前になりつつある現代ですが、今後も世界、そして日本国内でもEC市場(BtoC)は拡大が続くと予想されています。

現在の国内のEC市場(BtoC)をマクロ的な数値でざっと確認してみますと、2013年度に国内EC市場は約10兆円規模になると予想(※)され、国内のGDPが約500兆円、そのうち約60%程度が個人消費によるものとされ約300兆円、EC市場は国内の個人消費の約3%程度を占めることになります。

※参照

(電子商取引に関する市場調査) 報告書 – 経済産業省(pdfファイル)

2017年度までのIT主要市場の規模とトレンドを展望/株式会社野村総合研究所

約10兆円の市場がどれくらいの規模になるかと言いますと、

・コンビニエンスストアの全店ベースでの売り上げが約9兆円(2012年/日本フランチャイズチェーン協会)

・アパレルの小売ベースでの売上総額9.1兆円(2012年/矢野研究所)

・医療用医薬品(薬価ベース)の売上総額9.6兆円(2012/IMSジャパン)

<参考>

・電気通信事業の売上高13.3兆円(2011/情報通信白書・総務省)

といった感じです。

上記の産業別市場規模との比較を見てみますと、EC市場(BtoC)がかなりの規模にまで拡大してきていると感じますが、個人消費全体で見てみますと、EC化されている比率は3%程度で、アメリカや中国のEC化率5~7%に比べますとやや低い印象です。

・アメリカ(商務省公表による電子商取引(対消費者向け)市場)2255億ドル=約20兆円
・中国(易観智庫(Enfodesk)の集計)4790億元=約7兆6000億円

※参照インターネット業界の最新市場予測・2013年版/WEBマーケティング研究会

地政学的要因や商習慣、消費動向が異なるアメリカや中国と単純に比較することはできませんが、今後はスマートフォンやAR(拡張現実)などのさらなる技術革新とともに日本でもEC化率が上昇していくことが予想され、仮に国内消費のマーケット規模が横ばいであると仮定し、EC化率が5~7%まで上昇するとして試算しますと、

EC市場(BtoC)は、15~21兆円近くの売り上げ規模に達することが予想されます。

2013年のEC市場(BtoC)の売上約10兆円(予想)から約1.5~2倍程度は更なる拡大余地があると見込まれるということになります。

○今後の有望セクターについて

では、どのセクター(業種)の拡大が見込まれるかとなりますと、まず挙げられるのが市場規模の大きい分野です。

特にマーケット規模が大きい

・スーパー(12.5兆円/日本チェーンストア協会)

・医療(市場規模は37.4兆円/厚生労働省)

といった分野は今後、EC市場での存在感がますます大きくなってくる可能性があります。

医療については、医薬部外品(市場規模約1.1兆円/富士経済)、医療機器(市場規模約2.4兆円/日本医療機器産業連合会)、OTC医薬品(市場規模約6,000億円/富士経済)など周辺産業も含めますと、かなりの市場規模になっており、日本の今後の人口動態なども考慮しますと、BtoC、BtoBを含めてになりますが、最もEC化やウェブでの存在感が増してくる分野である可能性が高いです。

スーパーについても、医療同様、外食(市場規模は23.2兆円/食の安全・安心財団2012)、中食(市場規模は6.5兆円/食の安全・安心財団2012)、食品宅配(市場規模は約1.8兆円/矢野経済研究所)など周辺産業も市場規模が大きく、広義の飲食分野はますますの成長が期待されます。

参考/Eコマース市場の拡大と小売業への影響 – 日本政策投資銀行(PDFファイル)

また、業種別で見てみますと、AR(拡張現実)がさらなる進化を遂げBtoCで一段と普及が進むと、アパレルや家具、家電、靴、スポーツ用品、インテリア雑貨、エクステリア・ガーデン分野の商品はますますEC化率が上昇する可能性があります。

その他にEC市場を含む、オンラインによる取引規模の拡大が期待されている分野としては、

・農業(市場規模約8.2兆円/農林水産省)
・化粧品(市場規模約2.3兆円/富士経済)
・お菓子(市場規模約3.2兆円/e-お菓子ネット)
・ブライダル関連(市場規模約2.6兆円/矢野経済研究所)

などが挙げられます。

【まとめ】

今回はEC市場中心に説明してきましたが、本記事を執筆している2013年10月現在、EC市場を取りまく環境はさらに複雑になってきています。例えば、リアルと現実との総合的な連携を目指すオムニチャネルやOtoO(Online to Offline)や、またCtoC(スマートフォンやタブレットを利用したオークションやネット・フリーマーケットなど)の動きも国内外で活発になりつつあります。

EC市場を取り巻く環境は以前に比べて複雑さは増しつつあるものの、EC市場全体での成長余地はまだまだ大きく、技術革新も含め、期待できるマーケットであることには変わりありません。

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