ECサイト構築前に知っておきたい比較のまとめ~ショッピングカート編~

今回はECサイト構築前に是非知っておいて欲しい「比較のまとめ~ショッピングカート編~」を紹介したいと思います!

私自身も何度も頭を悩ませたのですが、これからECサイトを構築したいと考えている方や現在、運営中のECサイトをリニューアルしたいという方に、ECサイト構築の前に、参考にして頂けますと幸いです。

例えば、

今のショッピングカートは機能面で物足りない・・・
最近、無料のショッピングカートが出てるみたいだけど、実際のところ、どうなの・・・?
オープンソースのショッピングカートって良さそうなんだけど・・・
ショッピングカートの種類が多すぎて分からない・・・

などなど。

最近は、無料でネットショップを始められる無料のショッピングカートから、高機能を備えたハイグレードなショッピングカート、また売上やアクセスが拡大した際も、対応できるSaas(※)型の拡張性を備えたショッピングカートなど実に様々な選択肢があります。

○無料ショッピングカート

zozotownを運営しているスタートゥトデイが2013年7月16日に完全子会社化したブラケット社が運営する無料ショッピングカートの「stores.jp」(商品登録は5点まで、有料オプション多数)

登録商品点数・無制限の無料ショッピングカートを提供している「BASE」(有料オプション多数)

モバゲーで有名なDeNAが運営するその名も「ZEROSTORE」(商品登録1,000点まで無料、有料オプション多数/2014年10月末にサービス終了)

他にも無料のショッピングカートや無料ネットショップはありますが、有名なサイトとしては、上記3つ2つといったところでしょうか。

【メリット】

何と言っても、「無料」というハードルの低さだと思います。有料オプションも用意されていますので、上手く利用すれば、ある程度は効率的な運用も可能だと思います。

【デメリット】

代表的なデメリットと言えば、カスタマイズの自由度の低さでしょうか・・・。実際に売り上げが上がるようになると、デザインの自由度、受注システム、決済システムなどを備えた多機能なASPサービスや大手ショッピングモールなどに移行するという流れになると思います。

○オープンソ-ス型のショッピングカート

次にオープンソース型のショッピングカートですが、ご存知の方も多いEC-CUBEosCommerceZen CartCS-Cartなどがあります。

オープンソースの定義はここでは詳述を避けますが、誤解を恐れずに簡潔に説明しますと、ソースコードがオープンになっていまして、制作会社などが自由にコードを改変して、システムを作り上げることができるというものです。

ですので、標準装備されている機能などは多少の差はありますが、広義の仕組みとしては、EC-CUBE、osCommerce、Zen Cart、CS-Cartはいずれも同様の仕組みなります。

日本では上記が有名ですが、他にもRuby on Railsで設計されたオープンソース型のショッピングカートやブログCMSとして世界的に有名なWordpress用のショッピングカートなどが存在します。

Ruby on Rails製の国産オープンソースEC/エレコマ
http://ec.appirits.com/

ショッピングカート for WordPress/Welcart
http://www.welcart.com/

【メリット】

汎用性のあるシステムで、依頼できる会社も多く、標準機能で運用する際は、導入コストは抑えつつECサイトを導入・運営できると思います。また、オープンソースですので、カスタマイズの自由度は非常に高いです。

【デメリット】

カスタマイズの自由度が高いのは裏を返せば、コストが高くなってしまう可能性が高いということにも繋がります。また、あまりにカスタマイズを行ってしまいますと、後々にカスタマイズを追加しようとした際に、オープンソースのバージョンアップに伴う更新作業が煩雑になったり、コストが予想以上に掛かってしまうことがあります・・・。

○ASP型のショッピングカート

恐らく、日本で最も多いのがこのタイプではないでしょうか。ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)タイプのショッピングカート。

ASPの定義についての詳述は避けますが、おおむね月々○○円~というサービスでショッピングカートを提供しているのは、ほぼこのASPタイプと考えても大丈夫かと思います。

有名どころをざっと下記に掲載しておきます。

Eストア/株式会社 Eストアー
http://estore.co.jp/

メイクショップ/GMOメイクショップ株式会社
http://www.makeshop.jp/

カラーミーショップ/株式会社 paperboy&co.
http://shop-pro.jp/

Future Shop2/株式会社フューチャーショップ
http://www.future-shop.jp/

WISECART/株式会社エンターテック
http://www.wisecart.ne.jp/

おちゃのこネット/おちゃのこネット株式会社
http://www.ocnk.net/

CPI/株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ
http://www.cpi.ad.jp/storecart/

マルチドメインカート/株式会社SAVAWAY
http://mdc.e-savacity.com/

機能、価格など差はありますが、日本のECサイト構築のための代表的なASPとしては、上記のようなサービスがあります。

【メリット】

ASPタイプのショッピング・カートのメリットとしては、豊富なサービスメニューと導入コストが安く済むというところだと思います。また、大手ASPになりますと、新しいサービスメニューが次々と出たり、またサポートが充実していたりします。

【デメリット】

ASPタイプのショッピングカートは、そのサービスを利用者で共同で利用しているので、システム面でカスタマイズをしようと思うと、難しい(対応ができない)ことが多いことかもしれません。サイトの構築時にカスタマイズを依頼して、カスタマイズに対応してくれる会社はありますが、そうした場合も費用はかなり必要になることが多いです。

○パッケージ型のショッピングカート(ECシステム)

パッケージ型については、導入対象が中堅~大手企業となっておりまして、ECのショッピングカートというよりは、ウェブをベースにした運営システムといった方が適切かもしれません。

基本となるシステムはあるものの、企業ごとの特性に合わせて、ECサイトを構築・運用していきます。例えば、受注件数や掲載される商品の点数(ページ数)、アクセス数、基幹システムとの連携、物流システムとの連携など、ECサイト運営にかかわるボリュームが増えてくると、それに合わせた対応を考える必要になってきますが、パッケージ型ではそれを可能にさせる設計を行うことができます。

ecbeing/株式会社ecbeing
http://www.ecbeing.net/

COMPANYR ECシリーズ/株式会社ワークスアプリケーションズ
http://company-ec.worksap.co.jp/

EC Direct
http://ecdirect.petabit.co.jp/

【メリット】

堅牢で、大規模なオリジナルのECシステムを作り上げることができます。大規模なECサイトを安定的に運用したい場合に非常に重要な存在になります。

【デメリット】

導入費用、維持費用ともにその他のECサイト構築サービスと比較しますと高額です。追加でのカスタマイズ費用も高くなる傾向があります。

○クラウドクラウドコンピューティング型・SaaS型のショッピングカート(ECシステム)

SaaS(サース/Software as a Service)型のEC構築サービスですが、言い換えればクラウドコンピューティング型となります。

SaaSもクラウドも意味合い的にはほぼ同義で、またもっと広義で言いますとASP型のショッピングカートもその範疇に入れても問題ないかと思います。

ただ、SaaS・クラウド型のショッピングカートの本質は、必要なサービスを必要なときに追加できるといったその考え方にあると思います。カスタマイズ性が非常に高く、運営開始後であっても必要なサービスを追加できるというところがポイントだと思います。

えびすマート/株式会社インターファクトリー
http://www.ebisumart.com/

MODD Saas/株式会社クロスワープ
http://www.modd.com/

NeoSarf/DM(EC・通販)/NEC
http://jpn.nec.com/neosarf/dm/

DCP/株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・ビジネスブレインズ
http://www.nttd-bb.com/dcp/index.html

【メリット】

仮にある程度の規模のサイトを運用していて、また様々な理由により運営コストが掛かっている場合、SaaS・クラウド型のECシステムを導入することでコストダウンになると思います。

また、カスタマイズ性に優れていますので、規模拡大に伴って生じる可能性のある問題についても、それに合わせて対応していけると思います。

【デメリット】

コストメリットがあるとは言え、それはある程度の規模感のサイトを運営している場合に限られます。小規模のECサイトがSaaS・クラウド型のECシステムを導入するには、ややハードルが高めの料金体系になっていることがほとんどだと思います。

○BtoB型、BtoBtoC型、BtoE型のショッピングカート

BtoB型のショッピングカートは、誤解を恐れずに、平たく説明しますと「卸売り」BtoBtoCは「ショッピングモール」、BtoE(employee)は「従業員向け」といったイメージです。

オンラインショップと言いますと、BtoCというショップを連想しがちですが、現在は様々な商取引に応じたショッピングカートやECシステムが存在します。

えびすマート/株式会社インターファクトリー
http://www.ebisumart.com/

ecbeing/株式会社ecbeing
http://www.ecbeing.net/

Bカート/株式会社 大出版社
http://bcart.jp/

【メリット】

パッケージタイプから、SaaSタイプ、ASPタイプと選択肢が豊富で、これまで電話やファックスで非効率的な運営を余儀なくされてきた対企業間取引を効率化できるのは、コストダウンなどのメリットが非常に大きいです。

【デメリット】

BtoBサイトの場合は、そのサイトの特性上、会員制であったりすることが多いので、集客や運用面で様々な壁が起きやすく、運営上での工夫が必要になります。また、業種や業界に応じたカスタマイズが多いと、導入費用・維持費用も高額になるケースがあります。

○定期販売、頒布会、サブスクリプション型のショッピングカート

ショッピングカートの多様化が進む中で、中でもショッピングカートとして特化されているケースが増えているのがこのタイプです。

たまごカートplus+/TEMONA株式会社
http://www.temona.co.jp/index

クラフトカート/有限会社クロフトクラフト
http://www.craftcart.jp/

box2you/Grow株式会社(プラットフォーム型)
https://www.box2you.com/

たまごカートは特化していますが、実はこれまで上記で紹介してきた多くのショッピングカートが定期販売や頒布会、サブスクリプションのサービスを標準あるいはオプションとして用意したりしています。

ですので、どうしても特化したいというケースを除けば、それほど大きな差があるというわけではありません。box2youのようなプラットフォームで露出を図るといった考え方の方がいいのかもしれません。

【メリット】

単品販売など商品点数が少なく、定期的に販売することを目的とした場合、必要な機能がついていないので、その分のコストは安上がりになります。

また、機能が特化していますので、管理コストといった意味でも恩恵は大きいかもしれません。

【デメリット】

メリットの裏返しになるのですが、定期販売以外の方法でECを展開していきたいというときに、すぐに実行!というわけにはいかないです。実際の運営上では、定期販売以外の販売方法を希望するお客様の要望が決して少なくないので、対応へのコストという点ではデメリットになりかねません。

○ショッピングモール型のショッピングカート(ECシステム)

すでにご存じの方も多いと思いますが、楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピング、などが該当します。

お客様の数が多いのは事実ですが、制約も多く、また過当競争に巻き込まれがちで、実際のところショッピングモールと自社ドメインサイトの売上比が10対1なのに、最終利益でみると1対1.5なんていうケースも決して珍しくありません。

つまり、自社サイトの売り上げが10分の1でも、利益は自社サイトの方が残るっていうケースが起こり得るということになります。。

楽天市場
http://www.rakuten.co.jp/

アマゾン
http://www.amazon.co.jp/

ヤフーショッピング
http://shopping.yahoo.co.jp/

【メリット】

ECを運営するためのシステムとしては、特に楽天は非常に充実しています。オークションや広告、定期販売といった機能はもちろん、海外配送、物流サービスなどもありますし、また肝心のお客さんの数も多いです。

楽天、アマゾンでは、”売れる商品”が動き出すと、そのボリュームは非常に大きくなったりします。

【デメリット】

利用状況などにより変わりますが、過当競争に巻き込まれやすく、ショッピングモール内での広告も高くなりがちです。またサービスメニューが多いことと比例して、コスト負担が重いこと、そして、お客さんはショッピングモールのお客様で、自社のお客にはなり得ないということなどが挙げられます。

具体的に説明しますと、ショッピングモール経由でお買い上げ頂いたお客様は、自社サイトへの誘導や自社サイトの告知なども基本的に禁じられていたりします。(ヤフーショッピングは、2013年秋に手数料の無料化とともに、そうした慣例を覆す方針を決定)

【まとめ】

ショッピングカートと一口に言いましても、現在はそのサービスは非常に多彩です。選択肢が豊富になったが故に、目標としている規模、商材の特徴、会社の特性、予算規模などに応じた比較・検討が従来よりも大事になっていると思います。

また、ECシステム(ショッピングカート)に加えて、物流システム、受注・注文処理システム、基幹業務システム、POS連動システムとの連携なども考慮する必要があります。

マーケティング・パートナーでは、サイト制作から運用、物流までをトータルに、また部分的にコンサルティングを行い、クライアント様のご要望・環境に応じたECサイト構築支援を行っています。

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